「安定型産業廃棄物」とは

産廃関係の手続きをしていると、「安定型産業廃棄物」という言葉を目にすることがあります。

「安定型」という文言からすると、固形状の(液状ではない)産業廃棄物、程度の意味に思われるかもしれません。そのような趣旨で用いられている場合もありますが、手続き関係で通常用いられるのは法律用語としての「安定型産業廃棄物」で、その意義は法令によって定められています。

以下では、この法律用語としての「安定型産業廃棄物」について説明します。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第6条第1項第3号イ

「安定型産業廃棄物」という用語は、具体的には、産業廃棄物の埋立処分に関する規定(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第6条第1項第3号イ)に定められています。

三  産業廃棄物の埋立処分に当たつては、第三条第一号イ(ルに規定する場合にあつては、(1)を除く。)及びロ並びに第三号ニ及びホの規定の例によるほか、次によること。
イ 次に掲げる産業廃棄物(特別管理産業廃棄物であるものを除く。以下「安定型産業廃棄物」という。)以外の産業廃棄物(特別管理産業廃棄物であるものを除く。)の埋立処分は、地中にある空間を利用する処分の方法により行つてはならないこと。

そして、「次に掲げる産業廃棄物」とは、以下の産業廃棄物をいいます(同号イ(1)~(6))。

(1) 廃プラスチック類(自動車等破砕物(自動車(原動機付自転車を含む。)若しくは電気機械器具又はこれらのものの一部(環境大臣が指定するものを除く。)の破砕に伴つて生じたものをいう。以下同じ。)、廃プリント配線板(鉛を含むはんだが使用されているものに限る。以下同じ。)及び廃容器包装(固形状又は液状の物の容器又は包装であつて不要物であるもの(別表第五の下欄に掲げる物質又は有機性の物質が混入し、又は付着しないように分別して排出され、かつ、保管、収集、運搬又は処分の際にこれらの物質が混入し、又は付着したことがないものを除く。)をいう。以下同じ。)であるものを除く。)
(2) 第二条第五号に掲げる廃棄物(事業活動に伴つて生じたものに限る。以下「ゴムくず」という。)
(3) 第二条第六号に掲げる廃棄物で事業活動に伴つて生じたもの(自動車等破砕物、廃プリント配線板、鉛蓄電池の電極であつて不要物であるもの、鉛製の管又は板であつて不要物であるもの及び廃容器包装であるものを除く。)
(4) 第二条第七号に掲げる廃棄物で事業活動に伴つて生じたもの(自動車等破砕物、廃ブラウン管(側面部に限る。)、廃石膏ボード及び廃容器包装であるものを除く。)
(5) 第二条第九号に掲げる廃棄物(事業活動に伴つて生じたものに限る。第七条第八号の二において「がれき類」という。)
(6) (1)から(5)までに掲げるもののほか、これらの産業廃棄物に準ずるものとして環境大臣が指定する産業廃棄物

 

すなわち、法令(廃掃法施行令)上は、①「廃プラスチック類」②「ゴムくず」(第2条5号)③「金属くず」(第2条6号)④「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」(第2条7号)⑤「がれき類」(第2条9号)のうちの一部のものに、「環境大臣が指定する産業廃棄物」(次項で説明します。)を加えたものが、「安定型産業廃棄物」とされています。

 

「これらの産業廃棄物に準ずるものとして環境大臣が指定する産業廃棄物」(平成18年7月27日環境省告示第105号)

上記の規定のうち、「(6) (1)から(5)までに掲げるもののほか、これらの産業廃棄物に準ずるものとして環境大臣が指定する産業廃棄物」は、告示(平成18年7月27日環境省告示第105号)によって定められており、具体的には「鉱さい」に関するものです(詳細は「参考」の環境省ウェブサイト該当ページをご覧下さい。)。

 

参考

  • 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第六条第一項第三号イ(6)に掲げる安定型産業廃棄物として環境大臣が指定する産業廃棄物(平成十八年七月二十七日環境省告示第百五号)」、環境省ウェブサイト、https://www.env.go.jp/hourei/add/k023.pdf